お茶の種類

同じお茶の木から採れる茶葉でも、生育時や仕上加工時の違いで多くの種類に分類され、それぞれ違った個性を持ちます。

美味しいお茶の淹れ方

急須で淹れるお茶はペットボトルに比べて手間がかかりますが、その丁寧な時間が忙しい私たちに心の安らぎを与えてくれます。 ちょっとした一手間で、二煎目、三煎目まで美味しく召し上がっていただけます。
その中でも渋めの煎茶が好きだったり、まろやかな煎茶が好きだったりと好みは人それぞれですが、自分の好みの淹れ方を見つけることもまた、お茶の嗜み方の一つと言えます。
まずは基本の淹れ方をおさえておきましょう。

  • 基本の淹れ方 煎茶

    1. 1お湯を適温・適量にする

      お湯を適温・適量にする

      湯冷ましにお湯を淹れて冷まし、
      人数分の湯呑に注ぎ、
      お湯の適量を測ります。

    2. 2急須を温め、急須に茶葉を入れる

      急須を温め、
      急須に茶葉を入れる

      ・急須にお湯を少量淹れ、
      温めたらお湯を捨てます。
      ・急須に茶葉を入れます。
      茶葉の量は一人あたり約3〜4gが目安です。
      ※2人分 6g / 3人分 9g

    3. 3お湯を注ぎお茶を抽出する

      お湯を注ぎ
      お茶を抽出する

      ①で入れたお湯が適温になったら急須に注ぎ、蓋を閉め1分程お茶が抽出されるのを待ちます。
      ※この間、急須を数回、回し茶葉を踊らせるとより濃いお茶になります。
      ※深蒸し茶は、30〜40秒待ちます。

    4. 4湯呑に注ぐ

      湯呑に注ぐ

      お茶を湯呑に注ぎます。
      量や濃さを均一になるよう左から右、右から左へと少しずつ数回に分けて注ぎます。
      最後の一滴まで絞り切るのがポイントです。この一滴にお茶の旨み成分が凝縮されている為、この一滴が入るかどうかでお茶の味わいが違うものになります。

    煎茶の美味しさのひみつ

    お茶にはテアニン(旨み成分)、カテキン(苦渋み)、カフェイン(渋み)などの成分が含まれています。
    カテキンやカフェインは温度が高いほど抽出されやすく、テアニンは低い温度で淹れると旨みの特徴がより出ます。
    豊かな旨みを味わいたい時はより低温で、渋みを味わいたい時はより高温で淹れるのがポイントです。

    急須

    \ 網のタイプがポイント /より美味しいお茶を淹れる為の
    おすすめの急須

    カゴ網タイプ(網を取り外せる急須)より画像のように網の目が細かく急須に網が張ってある方が、お茶がよくお湯に浸りお茶の葉の広がりが良いのでおすすめです。対流を生み出しやすい為、お茶の成分がよく浸出され、美味しく淹れることが出来ます。

    2煎目もおいしくいれるポイント

    一煎目を入れる際に最後の一滴まで絞りきることで二煎目も美味しく淹れられます。※急須の中にお湯を残しておくと2煎目が渋くなってしまいます。
    二煎目以降は熱めの湯で淹れましょう。すでに茶葉が開いているので、さっと淹れるのがポイントです。一煎目で茶葉に残ったカテキンを抽出してあげるのです。まろやかな風味の一煎目とはまた違う、キリリとした味わいのお煎茶が楽しめます。

    急須の目詰まりを防ぐ

    急須の目詰まりを防ぐ

    2煎目も美味しくいただく為に、お茶を注ぎきったら
    急須の脇を平手でポンとたたきます。
    こうすることで網の目詰まりを防ぎ2煎目も美味しくいただけます。

  • 基本の淹れ方 玉露
    ※小さめの湯呑で淹れられるのがポイントです

    1. 1お湯を適温・適量にする

      お湯を適温・適量にする

      湯冷ましにお湯を淹れて冷まし、
      人数分の湯呑に注ぎ、
      お湯の適量を測ります。
      お湯の温度 : 玉露(並) 60℃ / 玉露(上) 50℃

    2. 2急須を温め、急須に茶葉を入れる

      急須を温め、
      急須に茶葉を入れる

      ・急須にお湯を少量淹れ、
      温めたらお湯を捨てます。
      ・急須に茶葉を入れます。
      茶葉の量は一人あたり約3〜4gが目安です。
      ※2人分 6g / 3人分 9g

    3. 3お湯を注ぎお茶を抽出する

      お湯を注ぎ
      お茶を抽出する

      ①で入れたお湯が適温になったら
      急須に注ぎ、蓋を閉め約2分程
      お茶が抽出されるのを待ちます。

    4. 4湯呑に注ぐ

      湯呑に注ぐ

      お茶を湯呑に注ぎます。
      量や濃さを均一になるよう左から右、右から左へと少しずつ数回に分けて注ぎます。
      最後の一滴まで絞り切るのがポイントです。この一滴に玉露の旨味成分が凝縮されているため、この一滴が入るかどうかで玉露の味わいが違うものになります。

  • 基本の淹れ方 冷茶 (オンザロック風)

    1. 1急須を温め、急須と茶葉を入れる

      急須を温め、
      急須と茶葉を入れる

      ①急須にお湯を少量淹れ、
      温めたらお湯を捨てます。
      ②急須に茶葉を少し多めに入れて下さい。
      標準は1人前5g(大さじ1杯)です。
      ※3人分 15g

    2. 2お湯を注ぐ

      お湯を注ぐ

      急須にお湯を注いで下さい。やわらかな味と香りを味わうためには少しぬるめ約60℃にし、キリッとした渋みを欲しい時には熱いぐらいの湯約80℃が必要です。

    3. 3お茶を抽出する

      お茶を抽出する

      一煎めは1分程、二煎、三煎めは10秒程お茶が抽出されるのを待ちます。
      ※この間、急須を数回回し茶葉を踊らせると、より濃いお茶になります。

    4. 4グラスに注ぐ

      グラスに注ぐ

      厚手のグラス等にウイスキー等のオンザロックをつくる要領で氷を多めに入れてお茶を注ぎます。
      濃度を平均にするために並べたグラスに左から右、右から左と少しづつ注ぎ分けて急須には一滴も残さない様にして下さい。急冷したお茶は香りと味をそこなわず美味しくいただけます。

お茶の保管方法

お茶の美味しさを保つためには、 茶葉の大敵である「湿気」「空気」「光」「におい」の4つの要素を防ぐことが大切です。
お気に入りのお茶を最後まで美味しく楽しむために、 ご家庭での正しい保管方法をご紹介します。

  1. 1.湿気

    茶葉は水分を含んでいます。そのため、湿度や温度の変化で劣化してしまうことがあります。夏場は「風通しの良いところ」、冬場は「暖房器具の側には置かない」に注意しましょう。また湿気を吸収しやすいので、多湿な場所も避けましょう。

  2. 2.空気

    茶葉は空気に触れることで酸化して味や品質が劣化してしまいます。
    なので、完全密封できる「ジップロック」や「缶ケース」などに入れて保存するのが良いです。開け閉めする際の酸化も防ぎたければ、飲み切れる分を小分けにしそれぞれの容器や保存袋に保管するのがベストです。

  3. 3.光

    光に照らされると、茶葉に含まれるクロロフィルという成分が変質し、色や香りが変質します。「茶筒」などの遮光する容器でお茶を保存する方法がベターです。

  4. 4.におい

    茶葉は、脱臭剤として活用できる利点がある反面、周りの匂いを吸収してしまう性質を持ちます。そのため、保管する際には強い匂いの食品と一緒に保管しないようにしましょう。

開封前・開封後の保管期間目安

良いお茶でも封を開けてから長期間お使いいただいてないものは、外観や香り味が劣化してしまいます。
開封後は夏季なら14日以内冬季なら30日以内を目安にお使いいただくことをおすすめします。
未開封時には、冷蔵庫に入れられるのも良いですが、封を開けられる際は必ず前日に冷蔵庫より出し、常温に戻されてから開封してください。
茶葉が冷えたまま開封されると空気中の水分を吸収し劣化を早めます。

もしも湿気てしまったり、風味が落ちてしまったら…?

ほうじ茶にアレンジ
古くなった日本茶はフライパンでからからに炒る事でほうじ茶になります。
炒る事で香ばしさとすっきりとした飲み心地を楽しむことができます。
お茶風呂
古くなったお茶をパックなどに入れてから湯船に入れます。ビタミンやミネラル、カテキンの効果で美肌になるそうです。
美白効果、殺菌効果があり、ニキビ除去に効果的です。

お茶の消臭効果

普段飲み終わった茶葉はどうされていますか?生ゴミとして捨てていますか?
実は茶葉には臭いを吸収する効果があるので、
消臭剤として再利用することが出来ます。
特に冷蔵庫内に最適です。

使用方法
1.急須に残っている茶葉を軽く絞ります。
2.小鉢などに移し、冷蔵庫の片隅に置いて設置完了。
設置後は、3日に1回位の頻度で取り替えてご使用ください。